cloud
アプリケーションエンジニアにとってのクラウド
- 2010-02-28 (日)
- テクノロジー
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洋泉社新書から出ている城田真琴さんの「今さら聞けないクラウドの常識・非常識」という本を読んだ。IT業界に携わる者として、クラウドという言葉は散々目にしていたし、日経新聞にも何度も取り上げられていたからIT業界を超えて言葉が広まっていることも知っていた。でも、恥ずかしながら突き詰めて考えてみたことはない。そんな私にとって、うってつけの一冊だった。
クラウド・デバイスとしてのスマートフォン
- 2009-12-02 (水)
- モバイル
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iPhoneやAndroid搭載端末は、電話機として登場したが、その実態はクラウドを利用するための端末である、と強調した。「iPhoneやAndroid(搭載端末)は電話の形をしてはいるが、単なる電話機ではない。『クラウド・デバイス』ととらえるとすっきりする」
引用元: Android端末はもはや電話機ではなく「クラウド・デバイス」—ABC 2009 Fall基調講演 – ニュース:ITpro.
丸山先生というと、つい稚内北星学園大学の・・・と言ってしまうのですが、いまは早稲田大学大学院の客員教授なんですね。
Androidに興味を持って、日本Androidの会というものがあるのを知って、その会長が丸山先生であると聞いたとき、やっぱり新しいもの好きだな~丸山先生は・・・なんて思ったのですが、それはさておき。
丸山先生は新しい技術について、そのコアなところを概念に組み立てて説明されるのが非常に上手い方です。だから、「クラウド・デバイス」という説明をしたのも非常に上手いと思います。
言い方を変えれば、昨日書いた記事のようにユーザインタフェース層を担うデバイスです。クラウドのユーザインタフェース。
でも、まぁ、それで良いと思います。
たとえば、TwitterのようなWebサービス(いわゆるクラウドのひとつ)だって、iPhoneのような(もちろんAndroidでも良いわけですが)、どこにでも持ち運べる優れたユーザインタフェースがあったから、今のような流行になったわけです。ユーザインタフェースの特性がサービスを作ることもある。
たしかにユーザインタフェース層の技術の移り変わりは速いけど、そこから強い影響を受けるビジネスロジックもあるわけです。
AR(拡張現実)技術なんかもそうですね。iPhoneやAndroidのようなデバイスがなければ、なかなか普及しないでしょう。
今まで、iPhoneやAndroidのような、高速にネットにつなげて、大きな画面やカメラが付いていて、結構多くのユーザが持っているようなデバイスはなかったから、こうしたデバイスがあるからこそ出来るサービスが、これから一気に広がっていくでしょう。
(今までもWindows Mobileをはじめとするスマートフォン、PDAはあったけど、少なくとも日本では回線速度がPHSだったりして遅かったし、マニアックな評価しか受けてこなかった。)
iPhoneも終わるけどAndroidも終わる
- 2009-12-02 (水)
- モバイル
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「iPhoneは終わる」と書きましたが、正確には「単体iPhoneアプリ開発熱が去る」と書くべきだったかもしれません。これからのiPhoneアプリ開発者は、iPhoneがマルチプラットフォームのうちの1プラットフォームにすぎないことを意識していく必要があるのではないでしょうか。
iPhoneアプリ開発者があえて言う。iPhoneは終わる。 – 医者を志す妻を応援する夫の日記
このエントリーが言っているのは、iPhoneアプリは所詮ユーザインタフェース層のバリエーションでしかなくて、ビジネスロジックはクラウドとしてネットの中にあるだろうと。そして、ユーザインタフェース層の技術は移り変わりが速く、ビジネスロジックの方は比較的遅いので、開発者としてはビジネスロジック側により注力するべきだろうと。
おっしゃるとおりだと思います。
で、この理論でいくと、iPhoneアプリが終わるとすれば、Androidアプリも終わるわけです。InforoidはAndroidアプリに注力していますが、これもまたユーザインタフェース層のバリエーションでしかないですからね。
なので、InforoidはAndroidアプリだけでなくて、WebシステムというかWebサービス(つまりクラウドの中身の方)も入れています。とりあえず。
ユーザインタフェース層については、HTML5がかなり良いらしいので、そこに収斂されたりしたら、それはそれで良いだろうと思います。それこそ、Googleの思う壺かもしれませんが。
で、ビジネスロジックに注力するとして、そっちの参入障壁や競争の激しさはユーザインタフェースであるiPhoneアプリとかAndroidアプリの比ではないでしょうね。結局、ビジネスロジックというかクラウドというかWebサービスで勝ち残れるのは、せいぜいトップ3までだと思うし。ミニブログのジャンルでは、今のところTwitterの一人勝ちだし。
でも、ユーザインタフェースはそこまで厳しくない。Twitterというビジネスロジック1つに対して、Twitterクライアントは山ほどある。そういう意味では、iPhoneアプリとかAndroidアプリに限らず、WindowsやMacintosh向けのTwitterクライアントだって同じです。
ユーザインタフェース層の参入障壁は低いし、ユーザの操作性の好みもあるだろうから、それなりの数が生き残れると思います。しかし、生き馬の目を抜くスピード勝負で、かつあまり利益につながらないとしたら、旨みのないビジネスだなぁ。
クラウドのセキュリティに関する折り合い
- 2009-08-08 (土)
- デジタル
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昨日というか、一昨日の26時頃に書いた、GmailとDropboxは、もう使ってるよね?という記事に、最近知り合いになったネットワークエンジニア氏がクラウドのセキュリティについて警鐘を鳴らすツッコミを入れてくれました。その後、5往復くらいメール討論していて、だいたい収束したかな?と、思うので、ちょっとまとめを書いてみようかと思います。氏の同意の上ではないので、氏の発言を引用したりといったことは自重します。あくまで、氏との討論による、私なりのまとめです。
さすがにネットワークエンジニアということで、セキュリティのプロなものだから、メールの文章一つ一つに重みがあって、セキュリティについては門外漢である私はたじたじ。でも、首尾一貫した私の思いもあって、それは、クラウドの情報漏洩の危険性というのは間違いなくあるし、その危険性は決して低くもないのだけど、条件を限定してみていけばクラウドの方が安全といえるケースもあるということです。
その点、私が一昨日書いた記事は、その重要な前提が抜けているので、問題ありだと思います。反省します。
で、そのケースというのは、ノートPCを持ち出していたり、複数の端末間でデータを共有するようなケース。カフェとか六本木ライブラリーのようなサードプレイスにPCを持って行って、作業している人は多いのです。
そこで、持ち出しているノートPCが盗難、紛失となるとひとたまりもないし、USBメモリや外付けHDDについても同様。そうしたときに例えばGmailを使っていれば、ローカルに置いてあるデータはない(オフライン機能を使っていてもわずか)わけだから、クラウドの方が安全といえます。
たしかに、ノートPCのHDDを暗号化して使っているとすれば、そちらの方が安全かもしれません。しかし、どの程度の人がそれをやっているのでしょう。(企業ユースで、その企業のセキュリティ対策がきっちりしているような場合は別ですよ。そういう手間とコストがかけられるケースは、クラウドよりセキュリティを高くすることは出来るだろうから。)
そうした比較をしていけば、クラウドが安全といえるケースはあります。
まぁ、クラウドが安全といっている人は私も含めて、必ず比較論を持ち出します。セキュリティに完全なんてないのだから、どんなケースでも暗黙に何かと比較して安全といっているのだと思いますが、クラウドの場合は暗黙じゃなくて明示的に比較するんですね。穿った見方をすれば、その分だけクラウドのセキュリティに不安を感じている(感じられていると思っている)証左なわけですが・・・。でも、逆に言うと、それだけセキュリティ不安のある使い方をしているケースが少なくない、クラウドの方が安全といえる実情もあるわけです。
いずれにせよ、技術の評価というのはセキュリティだけでなされるわけではありません。
他の方面からも見てみると、例えば昨日書いた、勝間和代 vs 広瀬香美は勝間和代の勝ち。決まり手はクラウドのように、クラウドいいじゃんっていうこともあります。(公開することが前提のブログだから、情報漏洩と一緒に議論することではないでしょうけど。)
あとは、社会的な折り合いの付け方次第じゃないかと思っています。
話が飛躍するかもしれませんが、みんな事故の危険性があるのを知っていながら自動車に乗るわけです。自動車技術も進歩して安全性は高まっているのだろうけど、それでも事故は後を絶たない。それでもみんなが普通の顔をして自動車に乗るのは、その利便性と安全性を天秤にかけて、どこかで折り合いをつけているからです。
クラウドのセキュリティ問題も、みんなが積極的に使っていけば、いくつかは問題が発生するかもしれないけど、その積み重ねがあって、いずれ折り合いが付くポイントを見つけられると思います。
その折り合いが付いたときに、クラウドを使っている領域は、いまより広がっていることでしょう。
そういう社会的な努力をしてでも、クラウドが普及するメリットはあると思うのですが、どうでしょうか。
勝間和代 vs 広瀬香美は勝間和代の勝ち。決まり手はクラウド
- 2009-08-07 (金)
- デジタル
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きょう、広瀬香美さんのブログで、前々から予告されていたTwitterソング「ビバ☆ヒウィッヒヒー」が公開されました。
私が昼間に聞いたYouTubeは緊急避難先だったらしく、既に削除されていました。とりあえず、別のものがYouTubeに上がっていますが、どうなるか分かりません。もちろん広瀬香美さんのブログを見れば良いのですがね。
Twitterの世界に勝間和代さんが現れ、数日後には広瀬香美さんも現れて、一瞬にしてTwitterの世界を奪い去っていったような感じすらしますが、勝間さんの飲み込みの速さと、広瀬さんのボケ具合が上手い具合に絡まって、あっという間にTwitterの世界にひとつのエンターテインメントが生まれたわけですから、お二人の力を思い知るよりほかにありません。その上で、こんな曲まで生み出してしまうのというのは、凄い。
広瀬さんはヒット曲を何曲も出してきた人ですが、今回のTwitterでのムーブメントは、いままで体験したことのないものだと思います。プロのアーティストとして一線をはっている人が、このようなネットコミュニティのうねりを感じたことで、今後のネットコミュニティにどのような変化が出てくるのか、楽しみです。
ところで、この記事のタイトルなんですが・・・。
Twitterで広瀬さんが、
http://www.hirose-kohmi.jp/… アップしました!
と、つぶやいた後で、広瀬さんのブログが落ちてしまいました。もともと、朝から調子悪かったみたいなんですがね。おそらく、一気にアクセスが集中したのでしょう。私もアクセスしたのですが、その時にはエラーのレスポンスしか返ってきませんでした。
そうすると、今度は勝間さんが、
広瀬香美さん @kohmi のサイトが落ちていますので、私が代理で公開しています。ビバ☆ヒウィッヒヒー http://bit.ly/A7WkF
と、つぶやいていて、私は勝間さんのブログから、緊急避難先のYouTubeにたどり着いて、聞くことが出来たわけです。
広瀬さんのブログは、どうやら独自運営。一方、勝間さんのブログはココログ。で、緊急避難した先はYouTube。こういう、アクセスが一気に集中したときに、独自運営は弱いというのを露呈する結果となりました。だから、勝間さんが勝ちで、その決まり手はクラウドだったというわけです。
私のこのブログは、今のところアクセスが集中する予定がないのですが(涙)、Bloggerで運営しているのでクラウド派。以前、小飼弾さんが言っていたことに、とりあえず従っているのです。2007年の記事ですが・・・
こういう風になると、個人でblogエンジンまで面倒見るのは大変ですね。本blogはlivedoor blogをそのまま使っていることもあって、一時間12万PVとかの場合でも何の問題も置きませんが、個人でサーバーの設定とかをしている場合、 blog、特に再構築せずに都度ページを生成するタイプのblogエンジンをそのまま使っていてはすぐに過負荷になってしまいます。
私がblogを俺鯖でやってない理由の一つがこれだったりします。こういう時ほど、大手blogサイトがありがたい時はないので。実際、編集系が止まることは時々ありますが、表示系が過負荷で止まることは滅多にありませんし。
「アルファブロガー」とかを狙っている皆さんは、このあたりも考慮に入れる必要があるでしょう。自鯖は細かい設定が出来る代わりに、過負荷にはきわめて脆弱で、MTやWordpressの下ろしたての設定だと、日常のアクセスでも過負荷になりかねないので。
ま、そういうことです。


